古くて新しい路面電車
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伊 奈 彦 定

 自動車の急増により、道路は自動車であふれ、道路の軌道上を走る路面電車は、渋滞に巻き込まれていくことになる。こうして、路面電車は、その命ともいえる「ダイヤどおりの運行」ができなくなり、乗客を減少させていった。そして、しだいに経営が苦しくなり、路線の縮小や廃線に追いこまれていったのである。
 その路面電車が。改めて見直されている。
 今日、世界の多くの都市は、交通にかかわるさまざまな問題を抱えている。交通渋滞による時間的な損失、大量の排ガスによる大気汚染や、人や交通の流れの変化による中心市街地の空洞化など、いずれも早急な対策が求められる問題である。
 欧米の各都市は、これらの問題を解決しようと路面電車を見直している。廃止した路線を再び復活させたアメリカのポートランドや。美しく高性能な路面電車を走らせているフランスのストラスブールなどが、その例である。また、新しく線路を敷設しようとしているスペインのバルセロナのような都市もある。

ストラスブール(フランス)
リスボン(ポルトガル) ミュンヘン(ドイツ)
メルボルン(オーストリア) ポートランド(アメリカ合衆国)

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とよはし市電を愛する会
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